人間ドックでは最新医療機器でPET検査の受診が可能

現在の人間ドックは様々な医療施設で受けることが可能で、通常の検査の他に特別な医療機器を使った検査を受けることもできます。高度な医療機器を導入している医療機関で人間ドックを受けることで、がんや生活習慣病の早期発見をすることができます。高度な医療技術として最近の医療機関に多く用いられているものとして、PET検査があります。PET検査では、ブドウ糖に似た物質であるFDGを使用することで、FDGが集まった場所から放出される放射線をPET検査の装置で撮影することによって、がんの病変を画像によって確認することができます。

がん細胞には正常な細胞の3倍から8倍のブドウ糖を摂取する特徴がありますので、その性質を利用することによってがん細胞の位置を確認します。PET検査ではがん細胞だけを確認することが可能となるために、今までは発見できなかった小さいがん細胞に関しても見つけることができます。1度の受診で、全身の検査をすることができる点も大きな魅力となっています。PET検査はすべての種類のがんを発見できるというものではなく、得意なものと不得意なものがあります。

FDGは排尿によって体外に出されるものとなりますので、通過する臓器やそれらに隣接している臓器、ブドウ糖をたくさん消費する臓器、ブドウ糖の消費を必要としない臓器に関しては診断が難しくなると言えます。PET検査によって発見しやすいがんの種類としては、肺がんや乳がん、子宮がん、卵巣がん、甲状腺がん、大腸がんなど多くの種類があります。人間ドックとしてPET検査を受診するときには、自由診療の範囲として扱われてます。