「人間ドックは毎年受けているよ」と自慢のように言う人が多いのですが、実は受けることよりも結果をどのように生かすかが大切です。確かに毎年人間ドックを受けているのは、すばらしいことです。しかし、中性脂肪が高かったのかなあ、悪玉コレステロールだったかなあ、血糖値は確か大丈夫だったと思うけど、どうだったかなあ、などと自分の検査データを把握できていない人も少なくありません。せっかく人間ドックを受けても、自分の検査データを把握していないのでは意味がありません。
高齢の方は、検査データの名前が覚えられなかったり検査データなど理解できないと思いますが、せめて検査データは紛失することのないように保管しておきましょう。万が一の時には持ち出せるように、家族も保管場所を知っておくとベターです。かかりつけ医がいる人は、人間ドックの検査データを、かかりつけ医にも見せることが大切です。データーの裏に隠れている小さな徴候は、あなたの日頃の健康状態を一番良くご存知のかかりつけ医が見ないと、気づかない場合もあります。
異常が発見された場合には、食事や生活の見直しが必要になってきます。かかりつけ医で継続的にチェックしてもらいましょう。検査後に行われた食事面や生活面のアドバイスを守り、良くなっているかどうか、定期的に継続的に見ていくことが大切です。また、再検査の指示が出ている人は放置しないで必ず受けましょう。
人間ドックは異常を発見するためだけではなく、日頃の生活習慣を振り返り見直すために受けるものです。結果が返ってきた後が大切です。
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