乳がん検診を支えるピンクリボン

男性がかかる場合もわずかながらありますが、やはり女性に特有の重大な病気といえば乳がんです。乳がんは放置すると死亡という最悪のケースに至ることもあり、また運良く生還したとしても、切除などによる肉体面および精神面の両方の苦しみを抱えることになります。こうした女性の深刻な病気である乳がんを撲滅するためには、まずは乳がん検診という制度があることを正しく世の中に理解してもらうとともに、乳がん検診でがんの早期発見と早期治療に努めるということが必要となります。こうした乳がん検診の普及啓発のシンボルとして、最近ではピンク色のリボンをかたどったマークを付けた人や団体の活動が知られるようになってきました。

これはピンクリボン運動とよばれているもので、もとはアメリカで乳がんにかかった親族の死を悲しんだ人々が、ふたたび悲劇を繰り返さないようにするためにはじめたのがきっかけとされています。我が国でも乳がんにかかる人は女性の20数人に1人程度の割合といわれており、食生活が豊かになって胸の成長が進んだこととも関連しているといわれていますが、いずれにせよがんにかかる人の割合が年々増加する傾向にあり、まったく人ごとではなくなってきています。ピンクリボンの運動では、毎年全国的にフェスティバルを開催するとともに、特定の日に高いタワーなどの施設をピンク色にライトアップしたり、該当ビジョンに啓発メッセージを映しだしたりといったことを行っています。

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