がん検診で早期乳がんを見つける

日本では乳がんが急増しており、1年間でおよそ4万人が患っています。乳がんの死亡率で最も多いのは、50歳以上の女性です。がん検診では、自覚症状ない早期の段階の乳がんを見つけることができます。早い段階で治療を始めると、乳がんの進行を妨げ良好な状態を保てます。

乳がん検診では、最初に問診が行われます。年齢や生理の状態、妊娠や出産の有無、家族にがん患者がいるかなどに応えます。医師による視触診をします。乳房にくぼみがないか、触った時にしこりはないか、リンパ節の腫れや乳頭からの分泌物を確認します。

触診では大きなしこりを見つけることができます。針を刺したり薬を使ったりしないので、体に与える負担が小さいです。しかし、乳がんのしこりが大きくならないと発見できないので、進行を食い止めるには効果があまり期待できないというデメリットがあります。死亡率を減少させる効果があるのは、マンモグラフィ検査です。

乳房をプラスチックの板で挟んで、専用のX線装置で撮影します。がんをがんだと正確に判断する精度は80前後と高く、小さなしこりや石灰化のある小さな乳がんも見つけられます。乳房を平たくするので、多少の痛みを伴います。月経1週間後の張りの少ない時期に受けるのが良いです。

見つかったしこりが悪性か良性かを判断する検査は超音波検査です。乳腺密度が高い人や若い人に適しています。各自治体では無料の乳がん検診クーポンを配っています。

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