人間ドックでは通常の健康診断の内容では受けられないような、特別な内容のオプション検査を受けることができます。人間ドックの検査として多く用いられている技術として、画像診断があります。近年では様々な精密医療機器を導入している医療機関が多くなっていますので、超音波装置やCT、MRI、PETなどを使用する検査が増えています。いずれの検査内容に関しても、検査を行う対象の部位を画像化して、担当医が腫瘍の存在であったり脳血管疾患があるかどうかの確認を行うものとなります。
CTは放射線を使用する検査で、MRIは磁気を用いることによって画像化する点が特徴となります。身体の部位の断面を撮影することによって、複数の画像を組み合わせることで立体的に観察することもできますので、平面の画像撮影を行って検査をすることと比較した場合に、がんの検出率を高めることが可能です。PET検査では腫瘍の大きさを確認するだけでなく、代謝活性を測定することによってがんの活動性についても測定することが可能な検査となりますので、人間ドックのオプション検査として注目されている最新の検査方法と言えます。様々な部位を検査する有効な方法としては、内視鏡検査もあります。
胃がんや食道がんなどの消化器官系のがんについては、CTやMRI、PETでは検出しにくい部位となりますので、内視鏡を使用した検査が効果的となります。疑わしい病変が発見されたときには、直接的に組織を採取することが可能ですので、腫瘍が良性なのか悪性なのか判断することができます。
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