人間ドックのオプション検査として、脳ドックというものが普及しています。脳ドックによって受診ができる検査項目は医療機関によって異なるものとなっていて、頭部MRIやMRA、頚部エコーのみの検査のコースの医療機関もあれば、血液検査や尿検査、心電図なども受けることができて、脳神経外科の専門医によって詳細な説明をしてくれる医療機関もあります。人間ドックで受診することができるMRI検査は、磁気共鳴画像と呼ばれるもので放射線を使用することなく、脳に磁気を当てることでコンピューターを使って頭部を画像化します。脳をあらゆる方向から断面的に画像化することが可能で、脳の病巣の性質や様子について詳細に確認することが可能です。
CT検査では画像が乱れてしまう部位についても、詳細な画像を得ることができる検査となります。人間ドックではMRAの検査を受けることも可能で、MRAは磁気共鳴血管画像検査でMRIと同じように磁気を脳に当ててコンピューターを使って画像化を行います。MRAに関しては、血管を鮮明に映し出すことができる検査装置で、くも膜下出血や脳動脈瘤を起こしているかどうかの確認に役立ちます。頚部エコー検査では、超音波を使って頚動脈の状態を確認する検査になります。
頚部エコーによって脳梗塞や、その前段階の症状を確認することが可能で、頚動脈の動脈硬化について観察することができます。脳ドックは1度受診したらそれで良いというものではなくて、有効に検査結果を活用することで脳血管疾患の予防に役立たせることができます。脳ドックによって異常が見つかった人の場合には、40歳を過ぎたら1年に1度受診をして脳の状態を確認しておくことがお勧めです。
コメントする